2012年9月、秋らしい涼しい夜でした。
一階の台所で夕食の準備をしていると、どこからか赤ちゃんのような鳴き声が。
しばらくするとネコの、それも小さな子の鳴き声だと気づきました。
当時は野良猫もまだ多く、「どこかでネコが鳴いているな」と気になりつつも、
いつも通り家族で食卓を囲んでいました。
外は小雨が降り始めていて、でも鳴き声は遠ざかることもなく。
何となく放っておいてはいけないような気がして、外に出て声のする場所を探しました。
どうも隣家の庭から鳴き声が聞こえている。
隣家には耳の遠いおじいさんが一人で暮らしておられて、何度もベルを鳴らすも応答なし。
でも明らかにそこから声がする。
その頃、すでに二匹の犬を飼っており、夫も父も筋金入りのイヌ派。
「拾っても猫はうちでは飼えないよ!」
反対する夫を尻目に、隣家の塀をよじ登り(不法侵入!)、携帯電話のライトを頼りに声を頼りに隣家の庭を探しました。
すると
建物の基礎コンクリートの上に、小さな、ネズミぐらいの大きさの子ネコが一生懸命鳴いているのを見つけました。
ひとりだけ母ネコに置いていかれたのか、周囲を見回すも一匹しかいないようです。
外で待っていた夫に塀の隙間から保護した子ネコを渡して、私はまた塀をよじ登り外に出ました。
まだ目も開かない生後間もない小さな子なのに、隣の家に聞こえるほどの大きな声で鳴いていた子。
これが「にゃんこ」との出会いでした。

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